医療、歯科、化学の専門家にとって、手袋を着用することの利点は明らかかもしれませんが、美容セラピストや美容師もゴム手袋が提供する保護から大きな恩恵を受けることができます。
2006年11月、美容業界における職業性接触皮膚炎への意識を高めるため、「Bad Hand Day?」キャンペーンが開始されました。美容師は、職業性接触皮膚炎を発症するリスクが最も高い職業グループの一つとして特定されました。
皮膚炎、または湿疹は、皮膚の炎症であり、乾燥、剥がれ、水疱、ひび割れ、じくじくとした、激しいかゆみを伴う斑点が形成されます。皮膚炎の原因は不明ですが、遺伝的要因と環境的要因の両方が組み合わさっていると考えられており、刺激の強い化学物質への曝露は皮膚炎を悪化させ、発症を引き起こす可能性があります。
美容師の最大 70% が職業生活のどこかの段階で何らかの皮膚損傷を経験すると考えられており、美容師の職業性接触性皮膚炎の主な原因は、ヘアスタイリング製品に含まれる化学物質への曝露と、シャンプーやリンスなどの頻繁な「水仕事」です。
このキャンペーン開始前は、多くの美容師が手袋を着用していませんでした。着用が不快だったり、お客様の髪に引っかかってしまうのではないかと懸念していたからです。しかし、実際に使用してみると、ほとんどの美容師が手袋を着用しても問題はなく、皮膚炎や肌荒れを防ぐことができると同意しました。キャンペーンの結果、多くの美容師が仕事中に手袋を着用するようになりました。キャンペーンを支持した有名美容師のマーク・ヒル氏は、「皮膚の損傷から手を守るために手袋を購入し、着用することは、ビジネス上、理にかなっています」と述べています。
しかし、保護用ゴム手袋の恩恵を受けるのは美容師だけではありません。美容セラピストもこの手袋を有効活用できます。ワックス脱毛、マニキュア、ペディキュアを行う美容セラピストは、手袋を着用することで、真菌感染症、寄生虫感染症(疥癬やシラミなど)、肝炎などのウイルス、そして多くの細菌感染症から身を守ることができます。粘膜に触れる可能性のある場合(デリケートゾーンのワックス脱毛など)、出血の可能性がある場合(太い毛のワックス脱毛など)、そしてマイクロダーマブレーションを行う場合は、手袋を着用する必要があります。
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